オペラシティです。
新宿御苑から人ごみにのまれながら初台まで緊張感たっぷり、気がつけばずいぶん早足で黙々と歩いて到着しました。
人、人、人!熱気、熱気、熱気!
いつものんびりぼんやり岡本の街で過ごしている をちこちメンバーズはガチガチ。。!

おのぼりの理由はスティーヴ・ライヒ氏の来日公演です。
なかなか手に入らないと言われているチケットを入手するだけではなく、2階のセンターという良席で聴くことができました。
開演と同時にライヒ氏自身によるクラッピング・ミュージック!
ステージに現れただけで、両隣の男性陣は「ライヒ〜・・・」と無意識に漏れ出る感激の独り言。
あちこちからヒーとかヒューとか喉がなるような音が漏れてきました。

コリン・カリー・グループの精密な演奏、シナジー・ヴォーカルズの人間離れした声。
テヒリームはずっと聴き続けたい、やめないでほしいと願ってしまうほど空間が響き、体の芯まで澄み渡ってくるような体験になりました。
ライヒの音楽として世界一のアンサンブルが奏でる荘厳さ。
この奇跡的な音楽に立ち会ったことを思い出すたび身震いします。
カーテンコールは、客席の明かりがついても鳴り止みません。
言葉では到底あらわすことのできない音楽の力、人の力を感じるコンサートでした。

さて、今回はライヒ氏80歳の記念ということだけでなく、2月12日の第59回グラミー賞でサード・コースト・パーカッションが最優秀小規模アンサンブル・パフォーマンス賞に選ばれたこともあり、トーク時にはアニバーサリー感むんむんに。
会場からハッピーバースデイの合唱まで!
この時ばかりはアイドルのコンサートのよう。

私はといえば、ずっと見ていたN響アワーの池辺晋一郎先生がすぐ前に座っていらっしゃることに感激!
「ダジャレ、最高です!握手してください!」と言いたいのですが、どうしてこうなってしまったのか自分のテンションがどうなってしまったのか不思議でたまらないのですが、下のお名前しか出てこないのです。
心の中では「◯◯晋一郎先生!きゃーーーっ!」となっているのですが、◯◯がどうしてもでてこない。
どうしてこんな時に限って・・!
感激は記憶を飛ばしてしまうのでしょうか。
かといって、カクカクシカジカそういうことなのです、とファーストネームで呼びかけることは憚られ、ぺこりと会釈するにとどまりました。
(その後、すぐに池辺先生!と思い出しましたが時すでに遅し・・)
田舎の子どもは日曜の夜、テレビの前で熱気ムンムンになってN響アワーを待っていたのですよ。
池辺先生の解説でたくさんの音楽に出会ったんですよ、と次にお会いした時には必ず伝えなければ。
大好きな先生にまた会えますように。

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