高校2年生、修学旅行で長野にいた私はテレビで震災を知りました。
10日前まで冬期講習に通っていたフラワーロードはいくつもビルが倒れています。
地震でビルが倒れる、街が壊れるなんて知りませんでした。
状況が理解できない、信じられないとはいえ、非常事態であることはわかっています。
公衆電話には長蛇の列。もちろん誰もつながりません。
引率の先生たちもどうして良いのかわからなかったのでしょう。
修学旅行のしおりに書いてあるとおり、外国人インストラクターから英語でスキーを教わるというハイテンションな企画を決行することになりました。
Yeah! とか He~~y! とか言われてもいやいやいやいや、むりむりむりむり…。
早く帰りたいとパニックになったわたしたちに「今帰ってもじゃまになるだけや。食べて寝て体力つけて帰るで。」と言った先生。
先生も家族の安否がわからず、学校とも連絡がつかず不安だったはずです。
あの日の先生より年をとり、あの激励を思い出しました。
食べて寝て、当たり前に感謝します。

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