高丘親王航海記

ITOプロジェクト14年ぶりの新作は澁澤龍彦原作「高丘親王航海記」。
前作のチケットが取れなかったわたしとしては14年越しのリベンジです。

観ているうちに時間と空間、人間と人形、大きさや奥行きといった普段無意識に「わかっている(気になっている)」感覚が曖昧になります。
天野さんのロジックと世界屈指の人形師たちの糸操りに主観と客観を操られたということですね。
蜜人たちの世にも奇妙で美しい姿、不可能主義の演出。
とんでもない作品です。

終演後、客席の電気がついても拍手がなりやみません。
前の席に座っていらした方が「こんなに心から拍手をした舞台は本当にひさしぶりよ!」とおっしゃっていました。
これから各地で上演されることでしょう。
もう一度観たい!

それにしてもうまみやさんやなごみ食堂さんがスポンサーになっていて、ええええーーー?!と驚いたのは岡本4丁目から観にいったわたしぐらいではないでしょうか。

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