明日4月15日から横尾忠則現代美術館にて「ヨコオ・ワールドツアー」が始まります。
今日は開幕式と内覧会でした。

横尾さんによる展示についての説明がありました。
初めて海外へ渡航したきっかけは1964年東京オリンピックの年。
各国から選手を乗せて飛んできた飛行機が国へ戻る際、空っぽになった機体へ日本人観光客を乗せて行き、オリンピック終了後、選手を迎えに行く飛行機で帰国させるツアーが流行ったのだそうです。
そしてあっという間に時代の寵児となるのですね。

開会式のあとの内覧会で一足お先に展示を鑑賞。
レコードジャケットのコーナーには見覚えのある面構えがずらり。
マイルスのアガルタとパンゲア、カルロス・サンタナ、クインシー・ジョーンズ、テリー・ライリーまで!

横尾さんをインドへ導いたのは「インドへ行ける者と行けない者がある」「君はいつでもインドへ行くことができるようになった」という三島由紀夫氏からの言葉と(告げられのは氏の自決3日前だった)ビートルズ、特にジョージ・ハリスンだったとか、ボブディランから依頼されたレコードジャケットの制作をスケジュールの都合で断ったとか、とんでもなく遠いところの話なのにそこにその物があるので、絶対にないはずの体験に既視感・・!不思議な感覚です。

展示の中で一番印象に残ったのはキャンバスを地にして立つ不思議の国のアリスが見つめる’Art is not Produces by Suffering(芸術は苦痛からは生まれない)’。
王子公園の桜並木は散り初めでとても美しいです。
どうぞ良い季節に足を運んでみてくださいね。


横尾忠則現代美術館

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