この時期、ギターレッスンではクリスマスソングが大人気。
なかでも「きよしこの夜」は練習曲にぴったり。
メロディーを単音、または重音で、弾き語り、ソロギターとレベルに合わせて弾くことができます。
この曲がどうしてこんなにギターにぴったりなのかというと、作曲時点からギターのために作られたからなのです。

1818年、オーストリア。クリスマスイブの前日にオルガンが壊れてしまいました。
オルガン奏者のフランツは神父ヨゼフに相談します。
そうすると、ヨゼフは以前書き上げた詞「Silent night」をフランツに手渡し、この詞にあわせてギターで伴奏できる曲を作れば良いと提案しました。
教会でギターを演奏するなんて考えられない時代。
フランツはみんなが喜ぶはずがないと迷いましたが、ヨゼフの説得により一晩で書き上げたのが Silent Night だそう。
フランツが書いたスコア(8分の6拍子)は今も残っていて、現在わたしたちが知っているメロディーラインとは少し違うところもありますが、スリーコードで伴奏できるスタイルは当時のまま。

特別な日を彩る音楽が奏でられるって演奏者の特権ですね。
うらやましい!

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