「BACH」の世界リリースを記念して世界各国、日本各地、カテドラル、寺院を回る加藤訓子さんの「バッハを弾く。」。
今回のコンサートについてのテキストを加藤さんは −ピルグリマージュ(巡礼)− という言葉で締めくくっています。
ピルグリマージュの地として選ばれた夙川カトリック教会。
いつもの散歩コースが非日常的な場所に。
時がとまっているような静粛な空間。
倍音が倍音を呼ぶ不思議な音響。芳醇なバッハ。
音楽誌の権威グラモフォンが「巨匠への通過儀礼もクニコには勝利の儀式に過ぎない。」と讃したその演奏は音源で聴いているだけでも十分伝わってきますが、踊るように、なめらかにマレットを下ろす動きを目の当たりにするとき、聴衆は息を飲むことしかできません。
演奏曲目(夙川カトリック教会)
・無伴奏チェロ組曲第1番 BWV1007
・無伴奏チェロ組曲第5番 BWV1011
・無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番 BWV1005
これほどの演目を休憩もはさまず成し遂げる凄まじい精神力。
世界のトッププレイヤーの演奏を間近で感じられるとてもとてもとても贅沢なコンサートでした。
6/26 本能寺でのライブセッション後、バッハ・ソロワークスに挑むきっかけとなったエストニア・タルトゥへ。
世界各地をまわり、10/9 豊橋市での演奏はなんとアルバム収録曲全曲を演奏するのだとか!
10/27 東京カテドラルまで加藤さんのピルグリマージュは続きます。
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