先日、友人のギタリスト上垣内寿光のコンサートを聴きに門真へ行って来ました。
気がつけばもう20年近い付き合いになる上垣内寿光ことガイチ。
大学時代を共に過ごし、ギターデュオやバンド活動、更にはインドへの演奏旅行など挙げればキリが無い程一緒に活動を行ってきた盟友です。
そんな彼の久しぶりに聴くコンサートの会場は、これまた学生時代に徳武門下で同門だった松本さんの松本ギター工房。
演目はダウランドからバッハ、バリオス、ロドリーゴ、更には本人作の作品までと幅広い選曲ながら、どの曲も丁寧に弾きこまれた演奏、考えられた解釈で終始楽しむ事が出来ました。
本人作「クリシュナのバターボール」は共に行ったインド南部にある世界遺産からのインスピレーションを受け作られた作品で、スケールの大きく、ゆったりとした時間を感じさせられたかと思うと、スコールのような激しさも伴い、旋律、和声、展開、いずれもとても魅力的。
インドで体験した色々な事を思い出しました。
大袈裟ではなく全体がハイライトと言える演目でしたが、その中でも今回特筆すべき点はまさかのダウランドの弾き語り!
世界広しと言えど、ダウランドの弾き語りが出来るギタリストはそう簡単に見つける事は出来ないでしょう。
ギター、歌、どちらも相当な技術が無ければ形にする事は不可能で、本当に心底驚き感動しました!
是非、弾き語りのみのコンサートも聴いてみたいと強く感じました。
今回は「上垣内寿光ギターリサイタルツアー2016」という事でギタリストとしての表現に焦点を当て行われたツアーでしたが、ギターのみならず作曲、歌、ピアノとマルチな才能を持つガイチ。
彼の音楽がギターを通して表現されエンターテインメント性溢れる素晴らしいコンサートでした。
コンサート後のオフショット。
神戸岡本のレッスンルーム をちこち
タケムラ