テクニカルスタッフこんちゃんセレクトの音楽ノート第3弾。
独特の語感により紡がれたレビューをお楽しみください!

<超絶アコースティック篇>

Tommy Emmanuel「Guitar Boogie」
アコーステック1本でコードとメロディ、時にはパーカッションを同時にやってのけながらも、細かいネタを随所に織り交ぜる驚愕のテクニック!Tommy Emmanuel!
持ち前の超絶テク満載でロカビリーを弾きまくるもんだから、リーゼントでキメた’50sなお兄さん達もツイストせずにはいられない!?

<オルタナ篇>

The Hives「A.K.A. I-D-I-O-T」
ウネる低音弦と歪んだベースで畳み掛ける、全力疾走型のガレージ感満載パンキッシュ・ナンバー。
ラウドでありながらもスティービー・レイヴォーン風のリフを取り入れたりと意外と細かいことやってる小憎らしさにニヤリ!!
The Offspring「 Staring At The Sun」
ミドル・テンポでスタートするも良きタイミングで一気にアクセルベタ踏みスピードアップ!!
中域にクセのあるギターでグイグイ引っ張るオルタナ・ハード・ナンバー!
ブレイクも効いており、スカーフなびかせ走り去るような終わりもキビしくカッチョ良い!

<パブロック編>

Johnny Kidd & The Pirates「You Don’t Own Me」
“超簡単なリフをカッコよく聴かせる大賞”などがあるとするならば、必ずノミネートされるんじゃないかと勝手に思っているギターのミック・グリーン!!
チューニングが狂いそうな怪力ピッキングの強弱で歪み量をコントロールしながらゴリゴリ弾きまくる様は、まさに体育会系ギタリスト!!
レスラーの如きゴツい体型&極太指からは想像し難い細かいリフを絡めたゴリゴリキレッキレのカッテイング!!
テレキャスター特有のジャキジャキしたピーキーな荒削りサウンドがヤミツキになる一曲!

<ブルースロック編>

Cream「Crossroads」
言わずと知れたクリーム在籍時のエリック・クラプトンによる名演奏!!
ロバート・ジョンソンのブルース・ナンバーをサイケ調のロックにアレンジしつつもブルースの真髄は外さない噎び泣きサウンド!!
正確無比な指運びとピッキング、ミュートというギターの基本を完璧にマスターしてから挑みたい上級者向けの一曲。
Dire Straits「Six Blade Knife」
音楽ノート – vol.12 –で紹介したハチャメチャ映画『デスペラード』のサントラからもう一曲!!
フィンガー・ピッキングで抑えた中にも抑揚を利かせたメリハリのあるリフと気だるいヴォーカルがキビシくクールで泣けてくる!!
酸いも甘いも噛み分けられるお年頃でないと滲み出ないダンディなサウンドに酔いしれます!

<ロカビリー編>

Stray Cats「Rumble In Brighton」
ネオ・ロカビリーの雄、ストレイ・キャッツが放つクールでスカしたロカビリー・ナンバー。
ギター界のロールスロイス、Gretschを浅くファットな歪みでトレモロ効かせて弾きまくり!
リーゼント兄さん達に捧ぐ激しくも哀愁漂う珠玉のエレジー!!

<王道ロック編>

Lenny Kravitz「Rock And Roll Is Dead」
イントロで掴みはOK!でお馴染みイントロ番長ことレニー・クラビッツによる直球ロック・ナンバー。
空ピッキングからのメイン・リフ、ヴォーカル・シャウトの後に裏ビートで食い気味に入るドラムにガッチリ心を掴まれてしまうスベり知らずの王道ナンバー。
7フレットから17フレットへの長距離スライドがアクセントになってて超クール!!
The Kinks「You Really Got Me」
ヴァン・ヘイレンが超絶ハードロック・アレンジでカバーしたことでも有名な名曲!!
クラシカルで簡単なリフなのにヘヴィーでスカした雰囲気が漂うこの曲は、後のロック・バンドに多大なる影響を与えたと言っても過言ではありますまい。
歪みの量でヘヴィさを測るのはナンセンスだと思い知る名曲中の名曲!!

<モッズ編>

The Who「Summertime BluesUK」
モッズ・シーンの立役者The Whoによるエディ・コクランの名曲カヴァー。
アゲアゲな曲調なれどゆったり目なテンポ故、初心者に優しくアレンジも容易で汎用性の高い曲。
中高生が学園祭で演奏した日には腰を浮かしてシャウトするおじいちゃん世代がチラホラ?!

 

人の本棚を覗くとなんとなくその人を覗いているような、納得したり意外な一面を発見するような気持ちになりますが、音楽も同じですね。
さて次回でこんちゃんのロック編は最終回となります。
ハードロック〜邦楽までまだまだ続くミュージックサーフィン!

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